【BG・1,3-ブチレングリコールの2大効果】~あらゆる化粧品に含まれる理由とは~

2018年8月15日

化粧品の裏を見れば全成分表示が記載されていますが、その中でかなりの高確率で目にするのがBGという表示。

化粧水や乳液といったスキンケア品にはほとんどの製品に入っているのではないでしょうか。

この成分が一体どんなものなのかご存知でしょうか。今回はこのBGが配合される目的、そして効果を書き連ねていきます。




BGとは?

まずBGとはいったいどんな化学物質なのかということですが、以下のような構造の分子です。

こちらがBGで、ブチレングリコールという物質です。化粧品表示名でBG、医薬部外品表示名が1,3-ブチレングリコールとなっています。

構造的には炭素が4つつながったブタンという炭化水素の1つ目と3つ目の炭素にヒドロキシ基OHがついたものです。

似た構造を持つ化粧品成分としては、以下のような原料があげられます。

ペンチレングリコール:炭素鎖が炭素一つぶん長い。

プロパンジオール:炭素鎖が炭素一つぶん短い。

ブタノール:ヒドロキシ基が一つ少ない。

グリセリン:炭素鎖が炭素一つぶん短く、ヒドロキシ基が一つ多い。

グリセリンは代表的な保湿剤でBGと肩を並べる汎用的な化粧品原料ですね。

BGの2大効果

BGは主に抗菌、保湿という機能を持っています。それぞれ紹介していきましょう。

保湿

まずはスキンケア最大の目的である保湿です。

BGにはグリセリンほどではないものの水をキープする力があり、さっぱりとした高い保湿力を持っています。

具体的には肌についたBGのヒドロキシ基が水と結合することで皮膚に水をとどめて保湿します。

抗菌

BGには抗菌力があり、化粧品が腐りにくくする効果があります。10%ほど配合することで高い抗菌効果が得られると言われていますが、実際にはもう少し配合量が低くても他の抗菌剤と組み合わせることで効果を発揮できると思っています。

市販の植物エキスには良くBGが入っていますが、抗菌のために20~50%ほど入っていることが多い印象です。

その他

BGの効果はこの2個だけかと思われるかもしれませんが、BGがすごいのはこれらの効果を両立しつつ、10%以上配合できるという高い安全性、グリセリンのようなベタベタがなくさっぱりとしたテクスチャー、しかも安価という多くのメリットを兼ね備えています。

さらに水によく溶ける上、炭素がついているので脂溶性成分との親和性もあり、においや色もほとんどないので実際の生産の際にとっても簡単に製品中に配合できるのです。

また、植物エキスなどの抽出溶媒としても用いることができる多機能成分なんですね。

ちなみに安全とはいっても目に入ったりすると痛いですし、大量に配合すると刺激が出たりはします。

まとめ

BGが化粧品中、特にスキンケア製品に多く含まれるのはそれ1つで保湿効果と抗菌効果を持ち、さらに非常に配合しやすく安全性が高いからということでした。

実際にスキンケア品の全成分を見ていただきたいですが、水やグリセリンについでかなり上位に食い込んでいますよね。こういう場合はたいてい10%以上配合されており、その化粧品の使用感と抗菌性と保湿性に大きく寄与しています。

BGはすごくハイスペックな成分なんです。