コラーゲンの効果~化粧水中のコラーゲンの働きとは~

2017年9月17日

コラーゲンは人の肌の真皮層(表皮よりさらに深くの層)に多く存在し、人の肌の弾力やハリを作り出していると言われています。

化粧品の中にはコラーゲン配合を掲げている製品が数多くありますが、これらの製品に配合されているコラーゲンはいったいどういった働きをするのでしょうか。人の真皮層のコラーゲン構築に貢献し、肌の弾力やハリ増強に寄与しているのでしょうか。

答えは否です。




コラーゲンは角質層にすら浸透しない

化粧品の全成分に記載されている水溶性コラーゲンなどといった、通常のコラーゲンの場合、その分子量は約10万以上とされ、そのサイズではまず皮膚には浸透しません。人の肌は表面から、表皮層、真皮層となっており、表皮層中の最表面が角質層となりますが、コラーゲンは真皮どころか角質の中に入り込むことすらできないのです

このことから、化粧品中のコラーゲンが真皮中のコラーゲン構築の一助になるという幻想はかき消されました。

それではコラーゲン配合化粧水という良くある化粧品はまったく役に立たない名前だけのものなのでしょうか。もちろんそんなことはありません。化粧品中のコラーゲンには、真皮に存在するコラーゲンとは全く異なる、肌を守る役割があるのです。

コラーゲンは高い保湿力を保持

コラーゲンはそもそも真皮中のコラーゲンの強化のために配合されているわけではありません。化粧品中のコラーゲンが肌の上に残り、その高い保湿力から角質層のうるおいを維持するというのがメインの目的となっています。そしてうるおいを維持した結果としてにきびや乾燥を防ぎます。

コラーゲンが真皮層を形作っているため、化粧品中のコラーゲン配合 = 真皮のコラーゲン強化と勘違いしている方がいらっしゃいますが、化粧品中のコラーゲンは全く違う目的で配合されています。これはエラスチンなどについても言えることで、基本的に化粧品中の有効成分が真皮層まで浸透することありません。

しかし、化粧品メーカーは消費者をだますためにコラーゲンなどの有効成分を配合しているわけではなく、別の目的のために配合しているということをご理解いただきたいです。

実は角質層に浸透するコラーゲンも

コラーゲンは角質層にすら浸透しないと言いましたが、実は角質層に届く分子量が小さなコラーゲンもいくつかあります。実際には分解されたものなのでコラーゲンそのものではないですが、十分な保湿力を維持しています。

良く配合されているものでは加水分解コラーゲンがあげられます。加水分解コラーゲンはコラーゲンを加水分解して作られたもので、数千~数万ダルトン程度の分子量で、分子量の小さいものでは角質層に入り込んで高い保湿力を発揮します。

さらに細かくなったものとしてアセチルヒドロキシプロリンがあげられます。そもそもコラーゲンはタンパク質であり、アミノ酸の塊ですが、アセチルヒドロキシプロリンはコラーゲン特有のアミノ酸をアセチル化したものであり、そのサイズはアミノ酸一個ぶんとなっています。そのため高い経皮吸収性を持ち、角質層に浸透していきます。

様々な高保湿コラーゲンが続々!

コラーゲンは高い保湿力を持っていますが、それ以上に高い保湿力を持った修飾コラーゲンが原料メーカーから続々でてきています。

アテロコラーゲンはコラーゲンのテロペプチドを取り除いたもので、抗原性を非常に低くし、アレルギーがでることを防ぎます。

サクシニルアテロコラーゲンはアテロコラーゲンをサクシニル化したもので、保水力をアップしたものとなります。

ミリストイルサクシニルアテロコラーゲンはサクシニルアテロコラーゲンをミリスチル化したもので、さらに保水力をアップしています。

このように、コラーゲンと一言で言っても、原料メーカーや化粧品メーカーの開発によりどんどんとその性能も上がってきています。今後、さらに効果の高いコラーゲンがでてくるでしょう。