化粧品有効成分の配合量の事実

2017年9月24日

みなさんは化粧品を購入するときに、何を基準に選んでいるのでしょうか。例えば、使用感、メーキャップ品であれば色など様々な化粧品ごとの違いがございます。その選択基準の一つとして、訴求成分があげられます。

訴求成分とは○○エキス配合やヒアルロン酸配合のように、商品を売り出す際に打ち出す成分のことです。さて、この訴求成分ですが、一体商品の中にどの程度の割合含まれているのでしょうか。実は製品によってはほとんど含まれていない場合もあるのです。




【全成分表示】化粧品中の配合成分量

化粧品には全成分表示のルールがあります。そこには基本的にすべての配合成分を記載しなければなりません。それも1%以上の配合量の場合は、配合量順に記載する必要があります。

しかし、全成分表示だけでは情報量が足りず、分からないことは非常に多いです。というのも、配合量1%以下の成分に関しては順不同で記載することが可能だからです。つまり、0.00000001%の配合でも、○○エキス配合!と唄うことができ、しかも1%以下の成分の中で上位に配置しておけばそれなりの量が入っているように消費者に錯覚させることができます。

さらにキャリーオーバー成分に関しては化粧品に入っていても表示する必要が無いというルールもあります。キャリーオーバー成分とは、配合成分に付随して入っている成分のこと(防腐剤など)で、製品中では少なすぎて効果が発揮されないと思われる成分のことです。例えば、キャリーオーバーでパラベンが含まれていたとしても、全成分表示に記載する必要はありません。

このように、全成分表示のルールはできましたが、それをうまく利用すれば、欠点を隠し、いかにも効果があるように訴求成分をアピールすることができるのです

訴求成分の実際の配合量は?

訴求成分の配合量を全成分表示から読み解くのは難しいということをご理解いただけたかと思いますが、では実際訴求成分はどの程度配合されているのでしょう。

これは実際のところメーカーによりますし、製品によるところが大きいと思います。以下の条件を満たせば10%配合されることもございますし、1%よりはるかに少ない量が配合されるときもあります。

その条件として、一般的には、配合量は原価を抑えつつ、安全性や品質を担保できるレベルで配合します。簡単に説明しましょう。

原価

訴求成分は効果があるものですので、一般的な配合成分に比べて高価であることが多いです。数パーセント配合しただけで中身原価が跳ね上がることもあります。しかし、化粧品の原価は非常に安いため、安い化粧品ならともかく、高級化粧品ならば原価をあまり気にせず訴求成分を配合することもあります。

安全性

訴求成分配合の際に最も注意しなければならないのが安全性です。

美白成分を例に出しますが、例えば酵素の活性を抑えてメラニンを抑制する訴求成分があります。これを10%も配合したとして安全だと言えるのでしょうか。肌上に塗布しただけでこれだけの強い効果があるものは、他の必要な酵素などにも影響を及ぼすと考えられます。

このような理由から、効果の高いエキスを、肌トラブルが起きないレベルで配合しようと思うと、1%以下の低い配合量になってしまうのです。

品質

エキス類には安定性に不安があるものが多く、時間がたつと変臭や変色が起こるものもあります。こういった品質面の問題で大量配合できない場合もあります。

まとめ

訴求成分が大量配合できない理由がお分かりいただけたでしょうか。訴求成分は実際には0.1%ほどしか入っていないことが多いですが、基本的にその配合量でも効果が認められるということを確認したうえで配合しています。

とはいえ、訴求成分の配合に関してはメーカーによるところがどうしてもあり、全く効果が期待できない量しか配合されていないパターンも少なくありません。特にプチプラなどの安価な製品に関しては、訴求成分の効果はあまり期待しない方がいいかもしれません…。