みんな少なすぎ!日焼け止めの正しい使用量は?

2018年7月28日

暑い暑い夏。少しでも油断しているとすぐに日焼けをしてしまいます(もちろん冬でも紫外線対策はとっても重要ですが)。日焼け止め、日傘、サングラスと紫外線から身を守るための工夫を皆さんされているかと思います。

この日焼け止め、みなさんどのように塗っているでしょうか。実は最近のデータで実際の日焼け止め使用量が、化粧品メーカーの推奨をはるかに下回っているということが分かっています。今回、日焼け止めなどのサンスクリーン製品の使用量について解説していきます。




老化の8割は紫外線が原因?

それでは、日焼け止めの正しい使用量をお話しする前に、どれだけUV対策が大事かをご説明いたしましょう。

左側だけ老化が進んだ老齢の男性の顔
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1104059

まずはこちらの画像をご覧ください。

左右で皮膚の状態が全く違うのがお分かりになるかと思います。

この画像は紫外線の怖さを表すとして、化粧品開発に携わる研究者の中では非常に有名な画像です。

この方は69歳の方で、28年間トラックドライバーをしていました。左ドライバーであり、左から差し込む紫外線を毎日のように受けていました。そして、運が悪いことに行きも帰りも太陽が左側にあったようです。

画像を見ると分かるように、右側は非常にきれいな肌をしているのに対し、左側はシワだらけでとっても老いているように見えますね。紫外線というのは表皮、真皮の肥厚や弾性繊維の破壊などの悪影響を皮膚にもたらします。さらに年々、紫外線による老化の新たなメカニズムが明らかになっており、おそらく数えきれないほどあるのではないかと思います。

そのため、光老化(紫外線などの光が原因の老化)は老化の原因の8割を占めると言われています

どれだけ紫外線から身を守るのが大事かおわかりでしょうか。紫外線を浴び続けたら画像の左のような肌になり、しっかり紫外線から身を守れば年老いても右の肌以上の美肌を保つことが可能なのです。

日焼け止めの正しい塗布量は?

それでは今回のメインである日焼け止めの正しい使用量の説明に入っていきましょう。

こちらの記事「SPFとPAの違い ~数値の出し方とその裏技~」でも少し触れましたが、日焼け止めの正しい使用量は1平方cmあたり2mgです。1平方cmとは1cm×1cmの四角形のことです。女性の顔の面積はおよそ300~400平方cmと見積もれるので、顔だけに使うとして、一回に600mgから800mgを使う必要があるということです。

600mg~800mgがどのくらいの量かと言いますと、手についてしまい顔に塗れない分も含めれば10円玉大くらいは必要ではないでしょうか(これは自分の感覚的な量なので人によってはもっと少ないかもしれません)。そんなに使われていますか?

さらに腕や足、首などに塗ろうと思ったらさらに大量の日焼け止めが必要となってきます。

この1平方cmあたり2mgという使用量がなぜ推奨されているかといいますと、SPFやPAを測定するときに使用する量だからです。つまり、これだけの厚みで日焼け止めを使わないと、日焼け止めに表示されているSPFやPAの値分の効果を得られないことになります。

日焼け止めの実際の塗布量は?

さて、では実際に消費者の方々がどれくらい日焼け止めを使っているのかという事実をご紹介いたします。

サンスクリーン剤の実使用量調査ということで2017年に発表された調査結果によりますと、下地や乳液、スプレーでの塗布量は0.3~0.5mg/平方cm、ジェルでは1.2mg/平方cmということでした。

ジェルは割と伸びが悪いため、多く塗れているのだろうと思いますが、それでも規定量の半分程度という結果になっており、スプレーや乳液といった剤型では規定量の4分の1に届くかどうかという非常に少ない量になっています。

これでは商品に書いてあるSPFやPA値の効果はほとんど期待できず、SPF10、PA+程度の恩恵しか受けていないかもしれません。

まとめ

今回は日焼け止めの正しい使用量と、実際の使用量の差をご紹介いたしました。結論としてはほとんどの人が少なすぎる量を使っているのでもっと大量に塗るべしということですね。一度自分の使用量を見直してみてはいかがでしょうか。

当然のことですが、紫外線に長時間当たっているとどんどん日焼け止めの効果は落ちていきます。これは紫外線吸収剤が効果を発揮して機能低下したり、汗などで落ちたりしておこります。なので、こまめな塗りなおしはいずれにしても大事です。

また、日焼け止め関連では、日焼け止め効果の指標としてのSPFとPAの違いや実際の測定方法、SPF・PAを高く表示させる裏技を記したこちらの記事も参考にしていただければと思います。